2020年04月12日

自説の評を読者に願う形の炎上芸(追記あり)

 (注:この記事は、「政府はマスクよりも外国製の簡易抗体検査キットを配布したらよい」という趣旨のツイートを公開し、読者たちから批判のリプライが届いても全く意に介さない須藤元気氏の対応を見た後で作りました)
 (参考にした須藤元気氏のツイートは、この記事の後半に引用しています)

 第一段階:ネット上で自分の考えを述べる。

 例:「罵倒芸イオンを摂取した罵倒芸の論者は、disの能力が通常の3倍になります」

 第二段階:読者たちの批評を募る。

 例:「皆さまのご意見を待っています、ただの賛否表明(よろしいですわねえ……とか、よろしくないですわねえ……などの一言リプライ)でもかまいません、もちろん『そこまで掘り下げるかっ』という厳密な分析も大歓迎です」

 第三段階:読者たちが評する。

 読者A「罵倒芸イオンってなんですの」

 読者B「罵倒芸イオンの定義を教えたまえ、分析はそれからとする」

 読者C「こいつまだ罵倒芸イオンがどうのこうのとか言っているのかよ、もう何年目になるんだよ」

 読者D「確かこのあいだ、『現時点で罵倒芸イオンが実在しないという証拠は誰も見つけていない、ゆえに罵倒芸イオンは実在する』と言っていた人だよね? 『それは悪魔の証明ですよ』と僕は指摘したよね? はなし聞いてました?」

 読者E「どうせ賛同しか受け付けないんでしょ、他の意見はすべてブロックするんでしょ」

 第四段階:届いた意見に一喜一憂する。

 賛同的な意見に対して:「やった! 『独自性にあふれた法螺ですね、大いに笑いました』と褒めてくれる人が現れた! ゆえに私の説は間違っていなかったという理屈になる!」

 中立的なコメントに対して:「どれどれ、『罵倒芸と礼儀芸は相対的には同じです』……ほう、そんな考え方もあったのか」

 否定的なコメントに対して:「気に入らん! まったく気に入らん! ブロックする!」
 「と思ったけれど、ブロックせず」
 「器の大きな論者である自分をアピールしないとね」

 第五段階:感謝を表す。「評をくださりました皆さま、まことにありがとうございました」
 「皆さまの反応を見た私は、自説の正しさを確信しました」
 「さっそく政府に罵倒芸イオンの地球規模な配布を要望します」

 第六段階:読者たちがあきれる。「なにを言っていますの」「勝手にすれば」「どう考えても門前払いである」「結論が出たよ、これにて解散だよ」

 第七段階:翌日に報告する。「要望が実りそうな雰囲気です」
 「幾人かの政府関係者が、『興味深い話だね』と乗り気です」
 「罵倒芸イオンに莫大な予算が費やされる世界線に分岐する確率が高くなってきました、よい傾向です」

 第八段階:これを聞いた読者たちは、一斉に批判のコメントを呈す。

 第九段階:今まで見たことがないほどの通知数を確認したら、ミッションコンプリート。

 【この芸の困難な点
 政府に地球規模の罵倒芸イオン配布を要望する活動が面倒。
 乗り気になる政府関係者が現れるまで次の段階に進めない。

 【この芸の利点
 国規模の注目を一身に受ける。

 読者様の芸風の参考になれば幸いであるが、「その手があったか!」と思って本当に実行した場合、論者としての信用がゼロとなり、大いに不満を覚え、一人思考のファントムゾーンに閉じこもる事態となる。

 運よく思考のファントムゾーンから抜け出せた場合でも、ヒール一本槍の芸風を見せる自分と化している。
 芸風のバリエーションが限られる未来は残念である。
 ゆえに、「私には及ばない芸風だ、遠い星の絵空事にすぎないのだ」という感じで受けとめておくが無難である。

 (この記事は、以下のツイートを読んだ後で作りました)
 須藤元気氏のツイート
 
外国製の新型コロナの簡易検査キットで検査をしてみました。結果は陰性。
感想…100%厳密ではないですがひとまず安心。自分が「隠れコロナかもしれない」という不安があったのが払拭されました。多くの人がこの様な不安があると思うので政府はマスクより検査キットを配る方がいいなと感じました。


 須藤元気氏のツイート
 
皆さんたくさんのご意見ありがとうございます!先ほど蓮舫副代表に簡易抗体検査キットについてご相談させて頂きました。政府・与野党連絡協議会でお話してもらう事になりました。いろいろ予算取れるよう引き継ぎ頑張ります!

・・・・・
 最初のツイートの時点で医療に詳しい読者たちが批判のリプライを付けており、
 「なるほど、そのような問題点があるのですね、今一度自説を検証してみます」
 という応答を選択するのが無難だったと私は思うのだが、須藤元気氏は違う選択をされ、さらなる批判の声をもらう結果となった。
 この場合における須藤元気氏は、
 「自分の主張は絶対に正しい、誤りは絶対に含まれていない、ゆえに反論する読者たちのほうが間違っているという理屈になる」
 という考え方を採用されていた可能性もゼロでないが、須藤元気氏は多くを語らないために真相は不明である。
・・・・・
 須藤元気氏の主張の論理は次の感じか。

 前提1:外国製の新型コロナの簡易検査キットを自分で試したところ、「隠れコロナかもしれない」という不安が払拭された
 前提2:多くの人が「隠れコロナかもしれない」という不安を持っているはずだ
 結論:政府はマスクより外国製の新型コロナの簡易検査キットを配る方が良い

 須藤元気氏自身も外国製の新型コロナの簡易検査キットは必ずしも正しい結果を出すわけではないと認めていらっしゃる。
 それでもなお、「マスクの配布よりも外国製の新型コロナの簡易検査キットの配布を政府は優先すべき」というお考えらしい。
 その部分の詳細な説明を為されない限り、そしてその説明が感染症対策として合理的な内容でない限り、今後も須藤元気氏の主張に対する疑義の声はやまないであろう。

2020年03月31日

聴衆に向かって「できない理由を述べてはいけない、できる理由のみを述べるべき、それが建設的な議論だ」と説教した後でツッコミをもらう方法

 第一段階:聴衆に説教する。
 「ネット上で議論を行う際に、『できない理由』を述べてはいけません」
 「できない理由を述べてしまうと雰囲気が悪くなり、ダメ出しが飛び交うようになり、消耗して倒れます」

 「というわけで、『できる理由』だけを述べましょう」
 「これで雰囲気の悪くなる事態が絶対に起こらず、建設的な議論であり続けます」

 第二段階:自分の傾向を述べる。
 「私自身は皆さんと議論する際に、」
 『あなた方の意見は夢想にすぎない、資源の量や製造コストを間違って計算しているし、』
 『専属の運用管理者たちを育て上げる時間の長さも楽観しすぎている』
 『それなのに秒で達成可能ですって? どれだけ頭がお花畑なんですか?』
 「と言ってあげます」

 第三段階:聴衆から指摘される。「他人に説教した内容を自分で守れてませんやん」

 第四段階:「なんじゃこの論者は?」と評しながら帰る皆の後ろ姿を確認したら、ミッションコンプリート。
・・・・・・・
 「ログに居る君たち! 『できない理由』は言わないでおこうよ! 僕自身は『できない理由』を言うよ! この僕は、特別な立場の人だからね!」
 というタイプの芸である。
 「他人に向かって『〇〇は言うべきでない』と述べる本人が一番に〇〇を言っている」という態度を臆せずに実行できるか否かが、勝負である。
 おそるおそる実行すると、聞いている人たちも不安になり、ツッコミのタイミングを見失い、みんなでスベる結果となる。

 読者様の芸風に寄与できれば幸いである。

 なお、「このブログ主は何を言っていますの」と思われた御方が当芸を実行した時の失敗率は、100%である。
 論者としての信用が無くなり、その後はいかなる発言も軽んじられてしまう。
 思考の引き出しの奥に仕舞っておくが無難である。

2019年07月20日

後釣り宣言で考えるPECO

最近の私は、医学の世界に「PECO」なる概念があることを知った。
 【PECOの概念】
 P(patient):どのような患者に
 E(exposure):何をすると
 C(comparison):何と比べて
 O(outcome):どうなるか

 これを「後釣り宣言」にも応用できるかどうか、考えてみる。

 P:「議論は勝ち負けでなく、相互理解を目指して行うもの」という考え方を採用しているニセ科学批判者たちに向かって

 E:「罵倒芸イオンは実在する、あのコクランにも、そう書いてある」と自論を展開するも、
 「本当か? 原文を引用して示せ」と問われた際に無視で徹したので、次第に議論の流れが自分に不利となり、逆転を狙って、
 「皆さんは、『この宇宙のどこにも罵倒芸イオンは実在しない』という証拠をお持ちのようですね、是非とも見せてください」と述べて責任転嫁を謀ったが、
 ニセ科学批判者たちは、「罵倒芸イオンの実在を唱えるあなたこそが、罵倒芸イオンが実在するという根拠を示すべき」と言い張り、
 つられて聴衆も、「罵倒芸イオンが実在する根拠をいつまで経っても示さない人って、なんなの?」と言い始めたので、
 「この忌々しい流れの議論を自分一人の勝ちで終わらせる方法はないものか?」と思案したあげく、

 「言っておくが、私は『ある目的』のために、あえて変な主張を諸君に聞かせていた」
 「では、『ある目的』とは、一体なんじゃろな?」
 「それは、この私が『明らかにすべき時が来た!』と判断した未来のどこかの時点で、明かしてあげよう。さらばである」と言って退場すると

 C:素直に自説の誤りを認めた場合と比べて

 O:どのくらい論者としての信用が低下するか

 たとえば、「ネタだよネタ、なにマジレスしてんの(笑)」というタイプの後釣り宣言や、
 「コメント内にちょっと引っかかるポイントを置いてみたら、世のニセ科学批判者たちが一斉に反応してくれました、私の思惑通りです(^^)v」というタイプの後釣り宣言ならば、
 「科学的な議論ができない人、それ以前に、誠実な議論ができない人」と即座に判断できる。

 しかしながら、「私は『ある目的』のために意図して変な主張を述べていた、おかげで興味深いデータがとれた」というタイプの後釣り宣言は、一見すると高尚な後釣り宣言に感じてしまうために、信用低下の度合いが今ひとつ分かりにくい。

 そこでPECOを適用し、事の発端から終結までを整理して眺めることにより、信用低下の具体的な数値を感じ取れるのではなかろうか。
 少なくとも、「真面目に対話するだけ自分がばかを見る、次に話しかけられてもリプライはしない、遠くからそっと観察するだけで十分だ」という結論が出るはずである。

 読者様も、分かりにくい後釣り宣言をネット上のどこぞで見かけた際は、PECOに当てはめて信用低下の度合いをシャープに感じてみよう。
 以上、「後釣り宣言で考えるPECO」であった。

 (この記事は、次の記事群を読んだ後で作りました)
 甲状腺がん検診でPECOを学ぼう - NATROMのブログ
 PECOを使って臨床的疑問を定式化することは、「ニセ医学」だけではなく、慣行医療におけるグレーゾーンを判別するのに役立つ。

 PECOを意識することで、論文をより批判的に吟味できるようになるだろう。

 言ってもいないことを言ったとされてしまう問題について - NATROMのブログ
 林衛氏はAだと主張し、その主張に対して「Aのエビデンスはあるのか」と質問されたところ、Aのエビデンスを提示するでもなく、「それならAではないというエビデンスをご存知のようですね」と返事したわけである。典型的な立証責任の転嫁である。

 PseuDoctorの科学とニセ科学、それと趣味 富山大学の林衛准教授に対する批判(縮退編)
 3)「後釣り宣言」の問題
 これは発動編2の4)で述べた「核爆発」に関する部分です。「福島第一原発が核爆発した可能性」について呟いた林氏は、当然の如く寄せられたツッコミに対して「自らを撒き餌とした釣り」だと述べました。
 こういうのを、後釣り宣言と言います。

2019年04月30日

disのPCDAサイクルに関する、ちょっとしたメモ

 最近になって「PDCAサイクル」というものを知り、罵倒芸に応用することを考える。

 その1.Plan(計画):ネット上で見かけた他所の議論に参加することを決意し、自分の一人勝ちが達成できるようなdisり方を考える。

 その2.Do(実行):計画に沿ってdisのコメントを順に公開する。

 その3.Check(評価):実施したdisり方が計画に沿っているか否かを確認する。

 その4.Act(改善):実施したdisり方で計画から外れている部分があった場合、改善を施す。
 例:「前半戦は隙のない論理のdisを公開していたが、後半戦になると疲れが蓄積して深く思考することができなくなり、」
 「飛躍した論理のdisばかりを公開したため、論敵たちをヒャッハーな状態にさせてしまった」
 「この流れは当初の計画になかったものであり、見直す必要がある」

 その5.その1に戻る。

 以上のサイクルを何度も行えば、自分のdisがどんどん洗練されたものに仕上がっていく。

 なお、その1の段階で、
「客観的な事実を第一とする、モヒカン的なdisり方」
「和やかな場の雰囲気を第一とする、ムラビト的なdisり方」
「深山の頂きに安楽椅子を設置して座り、遠く下界で行われている論争をぼんやりと眺め、『どちらの論陣も分かっていない、私一人だけが本質を知っている』と上からの視点で世間を評するdisり方」
 という感じで様々なdisの計画を立てて実行し、「読者からの支持がどのくらい違ってくるのか?」と調べてみるのも有りである。

 以上、「disのPCDAサイクルに関する、ちょっとしたメモ」であった。
posted by TAKA at 17:00| 罵倒芸に関する技のネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月27日

「もしも三国志の董卓と蓋勲がネットマナーについて語っていたら」と考えました

 『disりながらネットマナーを説く者
 ある日、傲慢なブログ運営を行っていた董卓に対し、朱雋が諫言した。
「ネット上の議論の場において、自分にとって都合の良い論理を押し通して勝ちを目指す態度は、いかがなものでしょうか」
 「それによって相手を議論から退場させることが、本当の勝利だと言えるでしょうか。今一度、ご自身がとられてきた態度を振り返りなさいませ」

 それを聞いた董卓は、朱雋を即座にブロックすることを宣言した。
 「あなたの意見など、私の常勝ブログでは安物の論にすぎない」
 「あなたもよくご存知のように、私はネット上の論戦で百戦百勝してきた」
 「私は、心に描いた通りの作戦で勝利してきたのだ」
 「それにもかかわらず、ゴミくず以下のコメントを寄越して私の常勝ブログを汚したあなたは、即座にブロックされて当然の駄目すぎる哀れな愚者なのである」

 それを聞いた蓋勲は、疑問を呈した。
 「昔の明ブロガーである武丁でさえ、諫言を求めていました」
 「それなのに、あなた程度のブロガーが諫言した読者をブロックなさるのですか?」

 董卓は反論した。
 「私は、礼儀を重んじる論者である。一読者の分際で意見してきたあいつに、ネットマナーの何たるかを教えてあげていたのである」

 それを聞いた蓋勲は、さらに疑問を呈した。
 「disりながらネットマナーを説く礼儀の論者など、聞いたことが御座いませんが?

 「disりながらネットマナーを説く礼儀の論者の言葉などに、たいした説得力があるとは思えませんが?」
 「逆の立場だった場合、あなたは納得できるのですか?」
 「諫言を呈した後で、ブログ主にdisられながらコメントを即座にブロックされて、これが礼儀だなどと言われて、それであなたは納得して素直に引き下がることができるのですか? とても、そうは思えませんが」

 それを聞いた董卓は、「分かった、分かった、あなたの勝ちだ、今回は私が特別に折れてあげよう」と言って、朱雋に対するブロックを解除した。(完)
ラベル:三国志

2019年04月20日

「もしもアニメ『起動戦士ガンダム』のアムロさんがニセ科学批判に取り組んでいて、しかも途中でやる気を失っていたら」と考えました

 『ニセ科学批判に疲れていたアムロ

 ナレーター:「あるネット上で、ブロガーのAさんが自論を述べていた」

 Aさん:「新奇な事柄を絶対に認めようとしない頭の固いニセ科学批判者たちに、今から私がお説教してあげます」

 Aさん:「ニセ科学とまともな科学は、相対的に同じです」

 Aさん:「現時点でニセ科学と評されている説であっても、遠い未来のどこかの時点で『実は、まともな科学でした』と判明する可能性も、ゼロではありません」

 Aさん:「たとえば、あの『星図とマヤの都市の位置は関係があるはずだ、そして主流の学者すら認識していない幻のマヤ遺跡があるはずだ、そう思って衛星画像を調べたら、本当にマヤ遺跡を発見したんだ、けっして休耕田の跡なんかじゃないんだ』というカナダの少年も、遠い将来に評価が変わる可能性もゼロではありません」

 Aさん:「さて、次に紹介する記事でもニセ科学の重要性について語られています」
 (2019年7月17日の追記:現在は閲覧できなくなっているようです)
 『【関西の議論】STAP騒動の「虚」と「実」…若手研究者が「タブーなし」で語った“科学の現場”+(3/4ページ)』

 Aさん:「紹介した記事の内容を、私なりに要約します」

 『科学の研究においては、少しくらいデタラメなデータがあっても良い』
 『むしろ、どんどんデータをでっちあげるべきである』
 『だって……。結局は、科学の大発見に繋がるのですから!』

 『なにしろ、あの昔の科学者であるニュートンだって、自分の理論に説得力を持たせるためにデータをでっちあげていたのですよ!』
 『なのになぜ、現代の科学者がデータをでっちあげちゃ駄目なのよ!? おかしいでしょ、どう考えても!(怒)』

 Aさん:「このように、ニセ科学を絶対に駄目だと決めつけることは、既存の科学の常識に囚われて思考が停止している証拠なのです」

 Aさん:「というわけで、世のニセ科学批判者たちは固い頭を反省してください」

 Aさん:「以上で、私の説教を終わります」

 ナレーター:「聞き終えたニセ科学批判者たちは、Aさんの真意が今ひとつ分からなかった。そこで、直接問いただすことを決めた」

 ブライト:「今からA氏のブログに赴いて、ツッコミのコメントを投稿する」

 アムロ:「わざわざ、こちらから行くことないでしょう。それでなくったって僕は、ニセ科学推進者との論争で疲れているんだ」

 ブライト:「なんだと?」

 リュウ:「まあまあ。最近の俺たちは、アムロの弁舌に頼りすぎていた。今日は、休ませてあげよう」

 ナレーター:「その翌日、ブライトたちのブログにAさんが現れた」

 Aさん:「言っておきますが、この世にはニセ科学と呼べるものなど一つも存在しません」

 Aさん:「あるいは、すべての科学がニセ科学と言えます」

 リード:「よし、ブログの常連はA氏の対応を急げ」

 カイ:「また自称中立の奴が相手かよ

 ハヤト:「僕が質問します。リュウさんも、続けてお願いします」

 リュウ:「この俺は、ニセ科学とまともな科学を同等に扱う論者との対話は不慣れだから、指示してくれよ」

 ハヤト:「はい」

 ナレーター:「その頃、アムロは精神的な疲労が蓄積していることをフラウに訴えていた」

 アムロ:「君なら分かってくれると思ったけど」

 フラウ:「私には分からないわよ。他の皆さんだって疲れているけど、Aさんを相手に論争する覚悟を決めたみたいよ」

 アムロ:「他のみんなは、これから嫌になるのさ。僕は違う。僕は、ニセ科学とまともな科学をごっちゃにして語るログを、ネット上のあちらこちらで読んできたんだ」

 セイラ:「どうしたの? フラウ」

 フラウ:「駄目なんです。アムロが、批判したくないって」

 ブライト:「なんだと?」

 セイラ:「ブライト」

 ブライト:「いいか、今はA氏とコメント欄で論争中なんだぞ」

 アムロ:「この僕がA氏を論破したら、ニセ科学批判を支持する市民が増えるという保証でもあるんですか?」

 ブライト:「保証だと?」

 アムロ:「自分でも、この徒労感は解消できないんだ」

 フラウ:「私、アムロがニセ科学批判に否定的な人たちと戦ってくれていなければ、とっくの昔にニセ科学批判の活動を離れていたわ」

 アムロ:「僕だって、そうだよ。だけど、不毛な論争なんて、もう嫌なんだよ」

 ブライト:「貴様、なぜ自分の義務を果たそうとしないんだ?」

 アムロ:「ブライトさんは、何のためにA氏と戦っているんです? 相手の主張の駄目さ加減を、天下に知らしめるためですか?」

 アムロ:「でも、そんなの『天道是か非か』ですよ」

 アムロ:「理想は高くても、徒労に終わってしまう批判活動だってあるんだよ、という昔のお話です」

 ブライト:「今は、そんな雑学を語っている暇はない。コメント欄に行けよ、おい」

 アムロ:「やめてくださいよ」

 アムロ:「そんなに一般大衆の心を動かしたいのなら、ニセ科学批判に否定的な人たち全員の相手を、ブライトさんが四六時中してあげればいいんですよ」

 ブライト:「なに? それができれば、とっくにやっている。貴様に言われるまでもなくな」

 アムロ:「僕だって、できるからニセ科学批判をやってるんじゃないんですよ

 ブライト:「……お子様論者」

 アムロ:「あっ」

 フラウ:「ブライトさん?」

 アムロ:「ディ、disったね!」

 ブライト:「disって、なぜ悪いか。貴様はいい、そうやって、『自分だけ苦労していますアピール』をしていれば気が済むんだからな」

 アムロ:「ぼ、僕がそんなに安っぽい論者ですか?」

 ブライト:「……自分は世の出来事を的確に批評できる文化人だと誇りながらも、その実は個人的な体験を過度に一般化して語っているにすぎない、お子様論者」

 アムロ:「二度も、disった! 三国志の禰衡(でいこう)さんにも、disられたことないのに!」

 ブライト:「それが甘ったれの思考なんだ。disの耐性も付けずに、一人前のニセ科学批判者になった者が、どこに居るものか」

 アムロ:「もう絶対しないからな、誰がニセ科学批判なんてするものか」

 フラウ:「アムロ、いい加減にしてよ。思考を、しっかり保ってよ。情けない態度を、これ以上見せないで」

 ブライト:「俺はコメント欄に行く」

 ブライト:「アムロ、貴様は今のままだったら、駄目なニセ科学批判批判者も同然だ」

 ブライト:「普段の批判活動を鑑みれば、貴様は『NATROMのブログ』を凌駕する論者に成れると思っていた。残念だよ」

 アムロ:「NATROMのブログ?」

 フラウ:「アムロ、私もAさんとの論争に参加するわ。『ニセ科学批判まとめ %作成中』の【「ニセ科学批判」批判 FAQ】を今から読んで思考にインプットすればいいんでしょう?」

 アムロ:「えっ?」

 フラウ:「アムロの代わりに、私がAさんのニセ科学批判批判を論破するわ」

 フラウ:「自分のニセ科学批判に自信を持てないアムロなんて、嫌いよ」

 フラウ:「このニセ科学批判ブログを今日まで支えてきた論者は自分だって、そう断言できないアムロなんて、まともじゃない。私は、」

 アムロ:「君はまだ、A氏のニセ科学批判批判に対抗するのは無理だよ」

 フラウ:「アムロ」

 アムロ:「悔しいけど、僕はニセ科学批判者なんだな」

 ハロ:「ロンソウニ、イクノカ? アムロ

 アムロ:「くっ。中立の傍観者を名乗りながらも、結局はニセ科学に利する発言を述べてドヤ顔で締めくくる、悪しき相対主義者め」(完)
ラベル:疲れ ガンダム

2019年04月13日

「もしもアニメ『北斗の拳』で「貴様、集金人か?」とモヒカンが述べているシーンが、ニセ科学問題に関するものだったら」と考えました

 モヒカンA:「ヒャッハッハ、ニセ科学を擁護していたブログを閉鎖に追い込んでやったぜ!」

 モヒカンB:「ああ、これで俺たちも名が上がるってもんだ!」

 モヒカンA:「これからも、ニセ科学を擁護するブロガーをいっぱい論破して、いっぱい閉鎖に追い込もうぜ!」

 モヒカンB:「ああ、ニセ科学を擁護しているブログは、ネット上の至るところにあるからな!」

 ケンシロウ:「……今朝、一般人のブログを閉鎖に追い込んだのは、お前たちか……」

 モヒカンA:「ああ、そうさ! あの一般人ときたら、こともあろうにブログ上で堂々とニセ科学を擁護してやがったんだ!」

 モヒカンB:「それを見つけた俺たちは、散々にツッコミを入れて、存分に吊るし上げて、とうとう閉鎖に追い込んだってわけよ!」

 モヒカンA:「あの一般人も素直に自分の科学的な間違いを認めりゃ良かったのによ、うろたえるだけで何ら具体的な釈明もできないバカなブロガーだったぜ!」

 ケンシロウ:「……一般人のブログを閉鎖に追い込んだ今は、気分がいいか……」

 モヒカンA:「うるせえな、いいに決まってんだろ、嬉々としてニセ科学を擁護していたバカなブログを、ネット上から永遠に消し去ってあげたんだからよ!」

 ケンシロウ:「……あの一般人は、ニセ科学を強固に推進していたわけでもない、単なるお気楽な一ブロガーにすぎなかった……」

 モヒカンA:「はあ? だから何だってんだよ、あの一般人がニセ科学に好意的な記事を書いてネット上に公開したことは事実だろうがよ!」

 ケンシロウ:「……それにもかかわらず、お前たちはありったけのdisを使用して、一般人のブログを吊るし上げの目に遭わせた……」

 モヒカンA:「分かってねえ奴だなお前は、いいか、あの一般人は賢い俺たちがニセ科学の有害性を事細かく説明してあげても、きょとんとするだけで全く理解を示さなかったんだ、disられるのも当然だろうがよ!」

 ケンシロウ:「……ニセ科学問題どころか、科学そのものに対してすら疎い一般人の心情を慮ることもなく、一方的に吊るし上げてネット上から退場させた代償は……お前たちのブログ炎上でつぐなえ!」

 モヒカンA:「なにを理不尽なことを言って……って、うわあ〜っ、俺の大事なブログに、山ほどのネガコメがあ〜っ!?」

 モヒカンB:「なに? ケンシロウとかいう名前の貴様、もしや、『穏健派のニセ科学批判者たちの指示』で、俺たちの行きすぎた言動を修正しに来たのか!?」

 ケンシロウ:「……」

 モヒカンB:「って、冗談だよ、マジなんだからもう、その空気……」

 モヒカンB:「あっ、そうだ、あんたに『いいね!』をあげるよ、俺は罵倒芸の論者たちから『いいね!』をもらうからさ、それならイーブンになるから許してくれるよね?」

 ケンシロウ:「……」

 モヒカンB:「あっ、やっぱり許してくれないみたいね……」

 モヒカンB:「じゃあ俺は、今から自分のブログに帰ってネガコメを決して送らないよう読者たちに命令するよ、というわけでさようならね♪」

 モヒカンB:「って、あちゃちゃちゃちゃっ! なんと俺のブログは、すでにネガコメが殺到して熱くなってるじゃないのよっ!?」

 モヒカンB:「もはや、ブログの閉鎖で対処するしか手段がなくなっちゃってるじゃないのよ!」

 モヒカンB:「いやはや、これだからインターネットは怖いんだよね、」

 モヒカンB:「なにをきっかけとして炎上するかなんて、自分で予測することは不可能なんだからね、」

 モヒカンB:「そこで見ているあなたも、ネット上は公の場だと認識して意見を発表したほうがいいかもね、がっちょーん!」(完)
ラベル:北斗の拳

2019年04月11日

ネタ話『ニセ医学に肯定的な記事を山ほど用意したブロガー』

 そのニセ医学批判者の端くれを自称するAさんは、自分のブログで次のように主張しました。
 「噂によると、あのNATROM氏がニセ医学に批判的な本を世に送り出したという」
 「なかなかの内容の本らしいが、残念ながらニセ医学を固く信じている人々の心には響かないであろう」

 「というわけで、ニセ医学に肯定的な記事を、私のブログに山ほど用意した」
 「こうすることにより、ニセ医学を固く信じている人々の注目を集めることができる」
 「私のブログで医学的にデタラメな記事を山ほど読んだ人々は、満足して帰ることだろう」
 「そこで、ふと気がつくのである。私のブログにある記事は、あまりにもデタラメがすぎるのではないかと。鵜呑みに信じることは、実は危険なことではないかと」

 「ニセ医学の欺瞞に気がついた人々は、再び私のブログを訪れて抗議する。デタラメな記事を書くとは何事だと。それでもニセ医学批判者の端くれかと」
 「そこで、私は真意を明らかにする。人々は、『ああ、我々の目を覚まさせるために、わざとデタラメな記事を披露していたのか』と納得して、笑顔になる」
 「これで、ニセ医学を固く信じる人の絶対数が減ったことになる」

 「私のデタラメなブログの内容を世間に広めれば広めるほど、ニセ医学を固く信じる人の数がどんどん減っていく」
 「そして私がアルファブロガーになったとき、ニセ医学を固く信じる人の数はゼロになっている」
 「以上で、私が考えた『ニセ医学を撲滅する策』の説明を終える」
 「この私の考え方に穴があるというのならば、指摘してくれたまえ」

 その後、Aさんのブログはネットモヒカン族から総ツッコミを貰って閉鎖に追い込まれました。

 【教訓】この話は、ニセ医学を固く信じる人々に批判的な言葉を受け取ってもらうことは難しいという現実を明らかにしています。

2019年04月07日

「麦秀の嘆」風のネタ話『麦秀のdis』

 「麦秀のdis」とは、あの「麦秀の嘆」の罵倒芸版です。
 「まだ罵倒芸に方針転換する時期ではありません」という読者の忠告を聞かず、礼儀の論者から罵倒芸の論者に転身し、結果的に落ちぶれてしまったブログ主を偲んだことにちなむ言葉です。

 【なりたち
 その昔、あるネット上で一人のブログ主が宣言しました。
 「議論における礼儀など、煩わしいだけだ」
 「今後は、苛烈な罵倒芸を実践する」
 「苛烈な罵倒芸の論者として、私の名をネット上の隅々に知らしめるのだ」

 それを聞いた常連の一人が、ブログ主を諌めました。
 しかしながら、自身の言葉が届かないことを知ると、その常連は暇を申し出て、ネットの果てにある岩山に居を構え、隠者の生活に入りました。

 時が過ぎて、その隠者は「礼儀を重視するブロガー」から、御意見番としてブログ運営に加わることを要請されました。
 それに隠者は応じ、世俗に現役復帰することになりました。

 ネットの果てから世俗に出てくる道の途中で、あの苛烈な罵倒芸のブログ主を隠者は思い出しました。

 隠者が訪ねてみると、その罵倒芸ブログに主の姿はなく、ただ麦が生えているだけでした。

 その様を見た隠者は、嘆息して言いました。
 「かつて、多くの言論が飛び交っていたあの場所も、今ではブログ荒らしが、『麦畑で私を捕まえて!』という、一人鬼ごっこ状態と化している」
 「これは、不思議なことではない」
 「あの時のワシは、苛烈な罵倒芸を実践しようとしたブログ主に向かって、次のように諫言したのだ」

 『ブログ主様の信用度は、今ひとつです。その現状で、苛烈な罵倒芸を実践することは利がありません』

 『それよりも先に、礼儀を重視するブロガーと調和する姿を聴衆に見せましょう。ブログ主様の信用度アップを図るのです』

 『苛烈な罵倒芸を導入することは、ブログ主様の信用度が高位置に定まった後でも良いでしょう』

 「……このように当時のワシは現実路線を説いたのだが、夢見がちに先走るお子様論者のブログ主には、高尚が過ぎた話であったのだろう」
 言い終えた隠者は、ブログ跡を立ち去りました。

 この話を知った人々は、「過去に愛読しながら今では疎遠となったブログを、disを交えて振り返る」という意味で、「麦秀となったブログにdis」、略して「麦秀のdis」と言い表すようになりました。
 以上、「麦秀のdis」のなりたちでした。

2019年04月06日

「もしもアニメ『ポケモンXY』でパフォーマーのサナさんが、ニセ科学批判批判のパフォーマンスをポケビジョンにアップしていたら」と考えました

 ナレーター:「旅する主人公のセレナ達は、ポケモン・サマーキャンプに参加した」「そこでサナと出会い、意気投合した」

 サナ:「ねえセレナ、少し変わったパフォーマンスの動画も作ってあるんだけれど、見たい?」
 セレナ:「少し変わったパフォーマンス? ええ、見たい」
 サナ:「それじゃあ、動画を再生するね」
 動画再生ボタン:「ポチッ」
・・・・・
 (動画再生開始)
 サナ:「……サナの、ニセ科学批判批判ショーアップっ

 サナ:「最初にdisを披露してくれるポケモンは、このフシギダネっ」

 フシギダネ:「ダネ、ダネ」

 サナ:「今の鳴き声は、アジテーションだよっ」

 フシギダネ:「ダネ、ダネ」

 サナ:「アジる姿が、とってもキュートっ」

 フシギダネ:「ダネ、ダネ」

 サナ:「ニセ科学批判クラスタをアジる姿は、もーっとキュートっ」
 サナ:「見た目は大人しいのに、とーってもアジるのが上手なのっ」

 フシギダネ:「ダネ、ダネ」

 サナ:「私が初めて教えたdisだよっ」

 フシギダネ:「ダネ、ダネ」

 サナ:「みんな大好き、ニセ科学批判批判っ

 フシギダネ:「ダネ、ダネ」

 サナ:「風刺的なdisも、とーってもキュートっ」

 フシギダネ:「フゥシィー」

 サナ:「このdisがどんな物議を醸し出せるのか、みんな期待してROMしてねっ」
 (動画再生おわり)
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 サナ:「こーんな感じの仕上がりっ」

 セレナ:「本当、キュートっ」

 ユリーカ:「ね、ね、お兄ちゃん、サナのニセ科学批判批判パフォーマンス、かわいかったねっ

 シトロン:「え? いやあ、僕はどちらかというと、ニセ科学批判パフォーマンスの支持者ですから」

 ユリーカ:「もう、お兄ちゃんたら古ーい。今は、ニセ科学批判批判パフォーマンスの時代だよっ

 シトロン:「ええ? そうなんですかあ〜!?」

 ユリーカ:「そうだよー。ニセ科学批判パフォーマンスよりも、ニセ科学批判批判パフォーマンスを演じたがるトレーナーのほうが、断然多いんだから!

 シトロン:「知りませんでしたあ〜。がくっ」

 サトシ:「ニセ科学批判とか、ニセ科学批判批判とか、なんのこと? 新しいポケモンなの?」

 奇面組の人々:「ポケモン? なんじゃそら?」「新種の、空飛ぶスパゲッティ・モンスターか?」
 「空飛ぶスパゲッティ・モンスターの変身する前の状態が、ポケモンのモジャンボなのか?」
 「ふむ、この二体を見比べると、たしかに同じカテゴリーのモンスターだ」(完)

 (関連記事) 「もしもアニメの『ポケモンDP』に登場するウラヤマさんが、『歴史修正主義をスルーするニセ科学批判クラスタは無意味なクラスタである』という主張を聞いた後、自分の屋敷の裏庭に珍しい技を持つポケモン達を集めて訪問客に紹介したら」と考えました