2014年01月24日

ネタ話『ネットの果てにある森に逃げ込んだ「ニセ科学擁護ブロガー」を探索した者たち』

 その論者たちは、ネットの果てにある森に身を隠した『ニセ科学擁護ブロガー』を探し出すために集まっていました。

 リーダーを名乗り出た「礼儀を重視する論者」は、他の論者たちに向かって言いました。
 「それでは皆さん、今から捜索を始めてください。私は、ここで待機しています」

 「ニセ科学擁護ブロガーさんが見つかったら、すぐに報告してください。この私がニセ科学擁護ブロガーさんに、誠実な議論の仕方を教えてあげます」

 「そうすれば、次こそはニセ科学擁護ブロガーさんも、鋭いツッコミをもらった時に、逆切れして後釣り宣言して逃げ出すような真似はしないでしょう」

 それを聞いた罵倒芸の論者は、不満そうに言いました。
 「諸君は、ニセ科学擁護ブロガーを探し出して議論を再開するつもりのようだが、私はその必要性を感じていない」

 「そもそも、後釣り宣言などという負け惜しみの捨て台詞を吐いて逃げ出すくらいならば、最初から議論の場に出てこなければ良かったのだ」
 「しかも、科学無知の身でありながら、散々にドヤ顔を披露して私を不愉快にさせた愚かなニセ科学擁護ブロガーなど、まったくの放置でかまわない」

 ネットモヒカン族的な論者は、火炎放射器を掲げて言いました。
 「消毒だあ! ニセ科学擁護ブロガーが逃げ込んだ森は、消毒だあ!」

 他の論者たちは、「いかにも、ネットモヒカン族らしいパフォーマンスだ」と思いながら見ていました。

 ネットモヒカン族的な論者は、火炎放射器を森に向けて構えました。「熱いぜ〜。熱くて枯れるぜ〜」
 他の論者たちは、急いでとめました。

 ネットモヒカン族的な論者は、「燃料は入っていないのに。この場を盛り上げようとしただけなのに」と呟きながら、丸腰で森に飛び込みました。
 「ヒャッハッハ、山狩りだあ!」「いや、森狩りだあ!」

 穏健なニセ科学批判者は、拡声器で呼びかけながら森の中に入って行きました。
 「ニセ科学擁護ブロガーさん、出てきてください。あなたの言い分を聞いてあげます」
 「この私は、一方的に科学的な間違いを指摘するようなことは致しません」
 「ニセ科学擁護ブロガーさんの心情に優しく寄り添い、粘り強く対話し、信用を形成したのちに、科学的な間違いを指摘してあげます」

 自称中立の論者も、拡声器で呼びかけながら森に入りました。
 「この私は、第三者で公平無私で絶対的な中立の傍観者です」
 「もちろん、ニセ科学擁護ブロガーさんと一緒に、ニセ科学批判者たちをdisってあげることも可能です」
 「中でも特に自然科学者たちに対しては、ルサンチマンを剥き出しにしてdisってあげられます」

 苛烈なニセ科学批判者は、ゆっくりと森の中に入って行きました。
 手ごろな茂みに身を潜め、なにか動くものはないかと辺りを観察しました。

 すると、滝の近くで休憩していた一般市民を発見しました。
 苛烈なニセ科学批判者は、一般市民に向かって、「ニセ科学擁護ブロガーを見なかったか」と問いかけました。
 一般市民は、「なんのことか、分からない」と答えました。

 苛烈なニセ科学批判者は、しばらく一般市民と会話した後、一緒に森を出ました。
 それを見た他の論者たちは、「その御方は、いったい誰なんです? 我々が探しているニセ科学擁護ブロガーさんとは、別人のようですが?」と質問しました。

 一般市民は、疲れきった様子で答えました。
 「ええ、私は単なる科学の素人です」
 「それゆえに、私はマイナスイオンの健康効果がニセ科学的だと言われても、すぐには理解できませんでした」
 「はい、苛烈なニセ科学批判者さんから叱られても、文句は言えない身です。本当に、すみませんでした」
 「もう二度と、マイナスイオン目的で滝を訪れたりなどしません……。ええ、絶対に」(完)
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