disチルチルとdisミチルは、願望を述べました。
「誰にも迷惑をかけない罵倒芸の論者に成りたいな」
「誰もが幸せになれる罵倒芸ができたらいいな」
すると、謎の隠者が現れて言いました。
「この広いネット上には、『誰にも迷惑をかけない幸せの青いdis』というものがあると言われている」
「それを手に入れた罵倒芸の論者は、誰にも迷惑をかけない幸せな罵倒芸を行うことができると言われている」
それを聞いたdisチルチルとdisミチルは、自分達のブログを一時休止状態にして、「誰にも迷惑をかけない幸せの青いdis」を探す旅に出ました。
disチルチルとdisミチルは、長期間にわたってネット上のあちらこちらを訪ねました。
目を背けたくなるような酷い罵倒芸のウエブサイトは幾つも見つけたが、肝心の『誰にも迷惑をかけない幸せの青いdis』を見つけることはできませんでした。
disチルチルとdisミチルは、がっかりして言いました。
「結局、『誰にも迷惑をかけない幸せの青いdis』なんて無かったね」
「そうだね。赤い彗星や白い悪魔には会えたし、黄色い悪魔はゲットしたけど、『誰にも迷惑をかけない幸せの青いdis』はゲットできなかったね」
その後、disチルチルとdisミチルは自分達のブログに帰って驚きました。
過去ログの全てが、「誰にも迷惑をかけない無難なdisの記事」に見えたのです。
不可解な現象でしたが、disチルチルとdisミチルは深く考えることはやめて、素直に喜ぶことにしました。
「ああ、僕達が求めていた『誰にも迷惑をかけない幸せの青いdis』は、こんな身近なところにあったんだ」(完)
『教訓:あてのない旅に出かけるよりも、自分のブログに腰を据えてdisの芸風を見つめ直すことのほうが大事だとメーテルリンクは言っています』